ピアソラは「現代社会を象徴する音楽」
(クレシェンドスタッフ)
(山本氏)
山本さんから見るピアソラという人物、また彼の音楽についてお聞かせください。
(山本氏)
「ピアソラはアルゼンチンに生まれ、幼少時から15歳までをニューヨークで過ごしました。
バンドネオン奏者として子供の頃からラジオや映画に出演し、表舞台にいる存在でしたが、この時期は周りから聞こえてくるジャズやクラシック音楽に心惹かれていたようです。
近所に住んでいたセルゲイ・ラフマニノフの弟子ベラ・ウィルダが弾くバッハの音楽に感激し、クラシックピアノの手ほどきを受けていた逸話もあります。
私から見てピアソラは『既存の固定概念や常識を覆し、新しいものを作った革命家』と尊敬する人物です。
作品はタンゴをベースにしていますが、自分の惹かれる音楽をジャンルに囚われずに吸収していたクロスオーバーの特性がそのまま反映されているのではないでしょうか。
ピアソラの音楽が直球で私たちのハートや肝に響くのは、建前や誤魔化しが通用しない本音の音楽だからだと思っております。
ピアソラの作品には不協和音も多く使われますが、それは人生には『綺麗』も『汚い』も存在し、世の中は矛盾だらけという事を表現しているように聞こえてきます。
ピアソラの音楽の印象を答えるとするなら『現代社会を象徴する音楽』とお答えしたいと思います。」
バンドネオン奏者として子供の頃からラジオや映画に出演し、表舞台にいる存在でしたが、この時期は周りから聞こえてくるジャズやクラシック音楽に心惹かれていたようです。
近所に住んでいたセルゲイ・ラフマニノフの弟子ベラ・ウィルダが弾くバッハの音楽に感激し、クラシックピアノの手ほどきを受けていた逸話もあります。
私から見てピアソラは『既存の固定概念や常識を覆し、新しいものを作った革命家』と尊敬する人物です。
作品はタンゴをベースにしていますが、自分の惹かれる音楽をジャンルに囚われずに吸収していたクロスオーバーの特性がそのまま反映されているのではないでしょうか。
ピアソラの音楽が直球で私たちのハートや肝に響くのは、建前や誤魔化しが通用しない本音の音楽だからだと思っております。
ピアソラの作品には不協和音も多く使われますが、それは人生には『綺麗』も『汚い』も存在し、世の中は矛盾だらけという事を表現しているように聞こえてきます。
ピアソラの音楽の印象を答えるとするなら『現代社会を象徴する音楽』とお答えしたいと思います。」
to be continued...