2014年新刊。ラフマニノフといえばBoosey & Hawkes ―――そのようなお決まりが一変するかもしれません。ついにHenleからラフマニノフ作品が登場です！！
今回出版されたラフマニノフ作品は全て、現代を代表するピアニストの一人、アムラン(Marc-Andre Hamelin)による運指です。
なかでもオススメしたいのが、「コレッリの主題による変奏曲」。1931年に作曲されたこの曲は、ピアノ独奏曲としては彼の最後の作品であり、親友で世界的ヴァイオリニストであるフリッツ・クライスラーに献呈されています。タイトルにあるコレッリの主題とは、A.コレッリのヴァイオリンのための「12の独奏ソナタ集」の12曲目にあたる”ラ・フォリア”を指しています。(ちなみにフォリアとは17世紀に流行した低音部・和声の進行が定型化された舞曲のことです。)
一度聴いたら耳に残る旋律は、孤独や不安、哀愁といった言葉がしっくりときます。皆さまにもじっくりと味わっていただきたい作品といえます♪