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ピアノソロ
Namoradze,Nicolas ナモラーゼ

Etudes I-VI for piano

エチュード I-VI(2015-2019)

品番 MUSA48
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最初のエチュード6曲は2015年から2019年にかけての4年ほどの間に作曲された。それぞれのエチュードは、テクスチュアや音型の基盤となる特有のピアニスティックな技術的課題に着想を得ている。
「Major Scales(長音階)」では、 様々な調にまたがる異なったタイプの音階間でまず最初に両手が同方向に交互に動く。しかしすぐにばらばらとなり、互いに逆方向へと飛躍する。 両手の関係が次第に混沌とするためパッセージワークの崩壊が起こる。
「Mostly Triads(主に三和音)」では、様々なタイプの和音のテクスチュアが交互に登場する。手の位置が頻繁に変化する練習で、鍵盤の最高音から始まるこのエチュードは徐々に下降しながら最低音域で終わる。 「Moving Mirrors(動く鏡)」では、 短音型が転回に加えて、ピッチ、アクセント、音域、 旋律音型やリズムの歪みといったいくつかの変化を経る。変化が頻繁になるにつれてパッセージワークが次第に狂乱へと向かう。
「Broken Chords(崩された和音)」は、音程間の関係性の変化がもたらす響きを探求している。ピアニストの両手が鍵盤上で互いに鏡のような動きをする一方、両手はしばしば強弱の点で互いに独立しており、猛烈に速いパッセージワークにおいて一種のステレオ効果を作り出す。「Entwined Threads(もつれた糸)」では、速度を変えながら上昇音階が緩やかに始まり、それらが互いに重なり合い、全体のテクスチュアの分厚さに変化がもたらされる。ボイシングの練習曲で、 重なり合った響きの中で多様な個別的要素が強調されている。
「Double Notes(二つの音)」では、個々の手が急速に動く一対の声部を操りつつ、鍵盤をアクロバティックに駆け巡る。その一方で、時に滑稽でむら気、時に威嚇的で、遂には祝祭的な、といったいくつかの音楽的性格を行き来する。(訳:澤渡朋之)
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