ピアノ・ミュージック・レパートリーズ
幻想曲《ロルキアーナ》

スペインの国民的詩人・劇作家・画家・音楽家のフェデリコ・ガルシア・ロルカの生誕100年である1998年に、彼へのオマージュとして作曲された、3つの楽章からなるピアノ・ソロのための作品です。作曲家、ピアニストなどマルチに活動する作曲者自身の演奏により、同年東京オペラシティ・リサイタルホールにて初演されました。この出版譜は、初演の後に何度か演奏された上で、若干の改訂を加えられた版となります。
寺嶋陸也（てらしま　りくや）は東京芸術大学音楽学部作曲科・同大学院音楽研究科卒。在学中より多岐に活動し、オペラシアターこんにゃく座をはじめとする、劇場での優れた演奏が注目されました。国際的に活躍する演奏家たちとの室内楽やアンサンブルでの共演、また合唱ピアニストとしての演奏など、いずれも高く評価されています。近年、作曲家としての活動は、2003年1月にパリ日本文化会館で「東洋と西洋の出会い寺嶋陸也作品展」を開催し、CDが寺嶋陸也作品集として、「大陸・半島・島」（ALCD‐9026)、および合唱作品集の「二月から十一月への愛のうた（栗山文昭の芸術2）」（VICS‐61092）がすでに発売されています。