ウィーンのニューイヤー・コンサートでおなじみのJ.シュトラウス2世作曲の「春の声」。もともとはコロラトゥーラ・ソプラノのために書かれた曲であるため、もちろん歌詞もついています。
『春は美しく着飾り目覚め、全てのつらいことは終わり、悩みは全て消え去るでしょう―――』この一節だけでも、厳しい冬を乗り越え、人々がどれほど春を待ち焦がれていたのかを感じることができますね♪
そんな春にピッタリな作品をピアノソロ版として編曲したのがユダヤ系ピアニストで作曲家のIgnaz Friedman(イグナーツ・フリードマン)。ヴィルトゥオーゾとして名高い彼らしく、至るところに細かなパッセージが散りばめられ、華やかさではオーケストラ版にも匹敵するかのような仕上がりとなっています。それゆえになかなかの腕前が要求されるかもしれませんが(笑)、軽やかなこの曲で一足早い"春"を感じてみられてはいかがでしょうか？
レベルは上級。