ホロヴィッツは、いくつものカルメン変奏曲を残しています。
一つは、1953～1967年の長期引退中、彼が密かに録音していた「幻のカルメン」(ロングバージョン)と呼ばれる1957年版。
表舞台への復帰を考えていた際に、彼の十八番の作品をアンコールピースとしての作品ではなく、コンサートピースとして密かに仕上げていたものです。
そしてもう一つは、ホロヴィッツが約12年間の長期引退からの復帰の際に、カーネギーホールで披露されたものです。
紆余曲折経て、アンコール形式に復元された1967年版は、ホロヴィッツ・カルメンの真骨頂といえます。

1947年版（商品番号：SCHE75）と合わせると、ホロヴィッツ・カルメンの軌跡を辿ることができるエディションです♪