グルダの「新しい音楽への挑戦」が凝縮された魅力的な曲集です。
傑作といっても過言ではない「前奏曲とフーガ」は、グルダらしい古き良きクラシック音楽をベースに、ジャズを見事に融合させたエキセントリックな作品です。フーガの末尾10小節はアドリブとなっており、最近では角野隼人(かてぃん)が演奏会でアンコールとして演奏したことで話題となりました。
他にも、当時アメリカでブームとなり様々なアーティストもカバーしていたロックバンドDoorsの「Light My Fire」からインスピレーションを受けて作られた「Variationen uber "Light my Fire"」や、2番目の妻でジャズピアニスト・祐子のために書かれた全10曲の練習曲「Play Piano Play」を収録しています。