(クレシェンドスタッフ)
2台ピアノへの編曲が最も難しいと想像しておりますが、いかがでしょうか?
(山本氏)
編曲しやすいのは2台ピアノです。最もやりやすいです!
(クレシェンドスタッフ)
そうなんですね!意外でした。
(山本氏)
五重奏で演奏している音全てを盛り込もうとすると、ソロではとても拾いきれません。連弾は奏者の手が重なりますし、メロディーが高い音に重なりがちです。2台ピアノでしたら音域を気にせずに書けますし、ペダリングも自由。主旋律と他声部の対話も表現しやすく、演奏効果も高くでます。連弾・2台ピアノどちらの場合でも、できるだけプリモとセコンドが平等に主役となるよう作っています。
(クレシェンドスタッフ)
連弾や2台ピアノでセコンドを編曲する時には、プリモ部分が頭に流れているのですか?それとも、誰かに弾いてもらいながらの作業でしょうか?
(山本氏)
頭の中で音が流れています。これは私が2台ピアノを長年演奏し続けてきたからできるのだと思います。片方のパートを録音して自分で合わせる場合あります。