Hans Leygraf ハンス・ライグラフ
ストックホルム生まれ。ストックホルムではシュナーベルの弟子のゴットフリート・ブーンに、スイスではアンナ・ヒルツェル・ランゲンハンにピアノを学ぶ。その後、ミュンヘン音楽大学やストックホルム音楽院で作曲と指揮法を学ぶ。
9歳でストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団のソリストとしてデビュー。12歳で初めてのピアノリサイタルを開催。戦後、ヨーロッパ、ソビエト連邦、アメリカそしてアジア各地で演奏活動を行った。またソリストとして、ブロムシュテット、チェリビダッケ、ドホナーニ、ドラティ、エールリンク、フリッチャイ、ギーレン、ケンプ、サヴェリッシュ、セルの指揮でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団と共演。
彼が有名なのはテレビによく出演していたという理由だけではない。モーツァルトピアノソナタ全曲録音のレコーディング、そのラジオ放送でもオーディエンスの中でとても有名なピアニストであった。 ライグラフは、インスブラック、ダルムシュタット、ストックホルム、ハノーヴァー、ベルリンで教鞭をとっており、ザルツブルクの才能ある学生を対象としたインターナショナルクラスも担当していたモーツアルテウム大学で、1972年から1990年の間、正教授として後進の指導にもあたっていた。日本では、伊藤恵、若林顕、上野真らを育てたことでも知られる。